オビエドは、街全体が美術館のような趣がある。
街を歩けば、サルバドール・ダリやフェルナンド・ボテロら著名作家の彫刻が自然に佇み、広場や公園を彩る。
市民はそれを観光資源としてではなく、日々の風景として親しみ、生活の一部にしている。
美術館や劇場も充実し、文化活動が盛んなこの街では、アートは単なる装飾ではなく、オビエドのアイデンティティを形づくる核心に位置している。
個性的な現代の集合住宅
スペインはどこへ行っても自己主張の強い個性的なマンション集合住宅が多いため住宅街でも散策してると楽しく刺激的だ。
オビエドには、カラフルなタイルやユニークなバルコニーを持つ個性的な集合住宅が多数ある。石や漆喰などの自然素材、スペイン瓦、そして自然光を取り入れる大きな窓や緑化されたバルコニーが特徴的。住む人の快適性と環境への配慮を両立させながら、街の景観を彩るアート作品としての役割も果たしている。









市が主催する都市壁画フェスティバル
「パレース・フェスティバル(Parees Fest)」という市が主催する都市壁画フェスティバルの一環として、毎年新たに制作されている。多くの作品には、アストゥリアス州の歴史、文化、そして人々の生活が反映されている。

アストゥリアスの伝統的なフォークロアをテーマにしたもの。「パンデレテラス(Pandereteras)」と呼ばれる、パンデレータ(タンバリンのような楽器)を演奏する女性たちの姿が描かれている。

スペインの詩人であり、劇作家、小説家でもあるラモン・デル・バリェ=インクラン(Ramón María del Valle-Inclán)の壁画。

オビエドの『屋外美術館』
オビエドは、街中に多くの彫刻が点在しており、「屋外美術館」とも称されている。
市民が芸術に親しみ、街の歴史や文化をより身近に感じられるようにすることを目的として設置され、現在では100体を超える彫刻が点在している。の多くは地元の芸術家によって制作されており、描かれている題材は多岐にわたる。














街角アート


洗練された歴史的な街並みの中にこのように人間臭い建物も混在している。

ギリシャ神話に登場する巨人「アトラス」が苦悶の表情で頭上のものを支えているように見え建物の柱の装飾。

歴史的な趣のある街灯。中央には、オビエド市またはアストゥリアス州の紋章のようなものが描かれており、街のアイデンティティを示すデザインになっている。

鉄製の装飾が優雅な曲線を描いており、非常にクラシックなデザインの時計。
マンホール

下水道設備のマンホール。

ヘビメタ風の電力会社のマンホール。
配送車

食品会社の車。


マーベルのイベントPR車。マーベルはスペイン全体で非常に人気のあるコンテンツ。

食用キノコ会社の車。

印刷会社の車。

乳製品メーカーの配送用車両。同社の環境への取り組みをアピールするため、雄鶏のキャラクターが描かれている。

現金輸送車。

清掃車。

アメリカの電池メーカーの車。
看板、ポスター


オビエドで公演されるオペラの告知ポスター。


帽子屋のポスター。

アイシングクッキーショップの看板。

1878年創業老舗の菓子店「Diego Verdú Monerri (ディエゴ・ベルドゥ・モネリ)」の看板。


カフェのシャッター。

マッサージ店の看板。

10代向けのイベントPRポスター。

郷土料理が食べられるレストランの看板。

本格的料理が楽しめるレストランの看板。

ドキュメンタリー映画の上映会告知と「第22回クエニュ/ブエニュ国際ジャズフェスティバル」の告知ポスター。

ダンススクールのイベント告知とヘヴィメタル・フェスティバルの告知ポスター。