オビエドは、歴史と現代アート、そして市民の活気が融合した魅力的な都市。世界遺産に登録された歴史的建造物から、活気あふれる旧市街やショッピングエリアまで、多様な魅力がバランスよく詰まっている。
カンポ・デ・サン・フランシスコ公園

オビエドの中心部に位置する「カンポ・デ・サン・フランシスコ(Campo de San Francisco)」は、街の「緑の肺」とも称される広大な公園。市民の憩いの場であると同時に、観光客にも人気のスポットとなっている。

かつてサン・フランシスコ修道院の古い菜園だった土地が、19世紀初頭に都市公園として整備された。
公園内には、様々な彫像やモニュメントが点在している。

これはフランシスコ会(Franciscan Order)の創始者であるアッシジの聖フランチェスコ(Saint Francis of Assisi)の像。公園の名前「カンポ・デ・サン・フランシスコ」は、かつてこの場所にあったサン・フランシスコ修道院の古い菜園であったことに由来しており、この像はその歴史を象徴している。

グリフィンのベンチ。グリフィン(griffin)は、ライオンの体とワシの頭を持つ伝説上の生物。


かつてこの地にあったサン・イシドロ教会(San Isidro Church)のロマネスク様式のファサードの遺構。

オビエド出身の作家、レオポルド・アラス・クラリン(Leopoldo Alas, ‘Clarín’)の有名な短編小説『アディオス、コルデラ』にちなんで制作された、「Adiós, Cordera」(アディオス、コルデラ)というタイトルの彫刻。


公園内にあるカフェ「La Granja」の壁画。

地元の有名な画家パウリーノ・ビセンテ(Paulino Vicente)の胸像。彼は1979年にオビエドの名誉市民に選ばれ、1988年にこの胸像を市に寄贈した。
アルフォンソ2世広場の噴水

サン・ビセンテ修道院のホベリャーノス記念碑

有名な啓蒙思想家で作家、政治家であったガスパル・メルチョル・デ・ホベリャーノスを称えるために造られた記念碑。
アストゥリアス美術館(Museo de Bellas Artes de Asturias)
アストゥリアス美術館(Museo de Bellas Artes de Asturias)は、スペインで最も重要な地方美術館の一つとして知られており、14世紀から21世紀にかけての15,000点以上の作品を所蔵しており、スペイン有数の優れた公立美術館のコレクションを誇る。
入館料は無料。
歴史的な建物とモダンな拡張棟が融合したユニークな構造をしている。






サン・フアン・エル・レアル教会(Iglesia de San Juan el Real)



新ロマネスク様式と新ビザンチン様式の要素を取り入れた歴史主義的なデザインが特徴で、1915年に完成。
オビエド駅


オビエド駅構内。
フォンカラーダの泉(Fuente de Foncalada)
9世紀に建設された、都市の飲料水を確保するための公共施設。
中世初期(プレ・ロマネスク様式)の唯一現存する世俗建築物であり、ヨーロッパのこの時代の公共建築はほとんど現存しておらず、その希少性が高く評価されている。
スペインやヨーロッパ全体でも非常に貴重な歴史的建造物。


カサ・ローサ(Casa Rosa)

建設時期は1932年で、現存の立面・装飾はエキレクティシズム(折衷主義)や一部アラビア風装飾が見られるユニークな外観。かつては芸術や文化活動を担う邸宅としても知られていた。
オビエド大学(Universidad de Oviedo)

16世紀の古典主義建築の傑作とされており、歴史的な建物とモダンな施設が融合した、オビエドの重要な文化・教育の中心地となっている。