
ヒホンはアストゥリアス州で最も人口の多い都市。
1.5 km にわたる広い都市ビーチで、散策やサーフィン、海辺のカフェ巡りが楽しめる。
古代ローマ時代には「Gigia」と呼ばれ、8世紀にはゴート人やムーア人との戦いの舞台にもなり、アストゥリアス王国の一時的首都でもあった歴史を持つ。
オビエドからヒホンへ、バスで移動
長距離バスで大体30~40分で着く。

オビエド駅と併設しているバスターミナルの自動券売機でバスチケットを購入。窓口は一応あるが、いつ開いているかは不明。

立派な時刻表はあるが機能していないようだ。皆困惑している。

時刻表が機能しておらず乗り場の番号が分からないので、端から順番にバスをチェック。

灰皿のように黒いゴミ箱。容器、紙と段ボール、有機物、その他のゴミの一台四役。

歴代のALSAバスのパネルが展示されている。

清潔感のある簡易的なシート。

美しい田舎の景色が続くので、寝る暇はない。

9時に到着したが閑散としている。人がいない分、ゆっくり散策できるので嬉しい。
閑散とした街中を散策

アストゥリアス州の特産物を扱う店のショーウィンドウ。


アーミーナイフのディスプレイが独特。

ヒホン出身のグラフィックアーティスト、サマンサ・フェルナンデス・アルヴァレス(Samantha Fernández Álvarez) の作品。
ヒホンは、近年ストリートアートに力を入れている都市の一つ。街のあちこちで、建物全体を使ったダイナミックな壁画を目にすることができる。これらの壁画は、街の景観を彩るだけでなく、地元のアーティストを支援し、文化的なメッセージを発信する役割も果たしている。
レトロな旧自動電話交換局のビル


アンティグオ・エディフィシオ・デ・テレフォニカ「Antiguo Edificio de Telefónica」(旧テレフォニカビル)。化粧品会社になる予定で、現在は空きビルとの噂。


10代向けの無料イベントのフラッグ。

魚屋。

魚屋の本日のおすすめや、セール品が書かれて外壁に貼られている。


チェストのつまみのようだが、5€というのが気になる。実用品ではなくディプレイ品なのだろうか。

近代的な街に、古代の人たちが歩いている。


Parque de Moreda公園のベンチ。



スペイン赤十字社(Cruz Roja Española)の本部ビル。
元々は19世紀の産業家サトゥルニーノ・アルバゴンサレス(Saturnino Alvargonzález)の邸宅として1889年に建てられた。


ナイトクラブのエントランス。

診療内科クリニックの看板。

食器やのショーウィンドウ。レトロなホーロー鍋が並ぶ。

日本では見かけないデザインのティーカップセット。

蚤の市に行ってみた
アストゥリアス州で最大かつ最も賑やかなマーケットの一つ。毎週日曜に開催されてい蚤の市に行ってみた。




木工用かんな。


ピクルス専門ショップ。

Playa de San Lorenzo(サン・ロレンソ・ビーチ)に行ってみた
サン・ロレンソ・ビーチは、ヒホン市内中心から近く、1.5kmもの長い弓形の砂浜が広がる。
砂は金色で、貝殻の形をした海岸線が特徴的で、都市の旧市街と新市街が見渡せる絶好のロケーション。
海水浴客、サーファー、カヤック、ウィンドサーフィン利用者が多く、ビーチバレーボールやビーチサッカー用の設備もある。

街中は先ほどまで閑散としていたのに、絶叫に近いはしゃぐ声が聞こえてきた。

1.5 km にわたる広い都市ビーチ!夏だし、夏休みだし、天気はいいし、日曜だし。

ビーチグッズショップもカラフルで賑やか。

サーフィンセット貸し出しのお店もある。まるで湘南。

ヒホンではバグパイプを演奏しながら通りを練り歩くイベントが定期的に開催されている。アストゥリアス州はケルト文化の影響を強く受けており、バグパイプは地域の重要な伝統楽器。
この日は「アストゥリアスの日(Día de Asturias)」というアストゥリアス文化と伝統を祝うイベントが行われていた。




子供向けギフトショップ。


スペイン版『海の家』。簡易的な飲食店が多数海岸沿いにあり、気軽に飲食を楽しむことができる。
海岸沿いのサンタ・カタリナの丘(Cerro de Santa Catalina)に行ってみた

サンタ・カタリナの丘(Cerro de Santa Catalina)は、スペイン北部の都市ヒホン(Gijón)の歴史地区であるシマデビージャ地区(Cimadevilla)の最北端に位置する岬。
1世紀頃からローマ時代の要塞として利用され、その後も街を海からの攻撃から守る軍事拠点だった。1982年にヒホン市が土地を購入し、1997年に建築家のフランシスコ・ポルによって公園として整備された。
公園はヒホン市とカンタブリア海を見下ろすことができる絶景の場所。丘には有名なコンクリート彫刻や、かつての要塞や砲台の跡も残っている。

スペインの彫刻家エドゥアルド・チリーダによって制作された巨大なコンクリート彫刻「Elogio del horizonte(エロヒオ・デル・オリソンテ)」。
高さ10メートル、重さ500トンにも及ぶ巨大なコンクリート製で、海に向かって開かれたような独特の形をしており、大西洋の水平線と一体となるように設計されている。
彫刻の中に入ると、風の音や波の音が共鳴して聞こえるように設計されており、視覚だけでなく聴覚でも楽しめる作品となっている。
紀元1世紀頃のローマ時代から現存する最も古い泉『Fonte La Fontica』


Fonte La Fontica はヒホン市内で現存する最も古い泉。紀元1世紀頃のローマ時代にさかのぼる天然の湧水が確認されており、Campo Valdés(ローマ浴場)などへ給水していた可能性がある。

サンタ・カタリナの丘へ続く道は、アストゥリアス州で産出される大理石を使用している。複数の採石場から採れた石を使用していること、そして石に含まれる鉱物や不純物の違いによって生じる自然な色合いを出している。
アストゥリアス鉄道博物館『Museo Ferrocarril』へ行ってみた

かつての北部駅(Estación del Norte)の敷地を利用しており、スペインでも有数の重要な鉄道車両コレクションを誇っている。
歴史ある駅舎(1874年建設)と新設の展示館、屋外の展示線路から構成されており、スペイン各地の歴史的な機関車や客車、貨車が3,000点以上を展示。

路面電車。

蒸気機関車。

鉄道員の帽子。

鉄道のランプ・照明。

製造銘板。




蒸気機関車。

ディーゼル機関車。
魅力あふれる港町、ヒホン

スペイン北部ヒホンは、こじんまりとして観光しやすい街だ。1日あれば十分に楽しめる。美しいビーチや活気あるフリーマーケットでは、地元の人々の休日の過ごし方を感じることができた。落ち着いた雰囲気が心地よく、心に残る旅となった。
