サラゴサ -Zaragoza-
サラゴサは、長い歴史の中で様々な文化の影響を受けてきた街です。旧市街には、ローマ時代の遺跡や中世の教会、イスラム教徒時代のモスクなど、様々な時代の建造物が残されています。また、サラゴサはスペインの著名な画家であるフランシスコ・デ・ゴヤの出身地としても知られており、ゴヤ美術館には彼の作品が多数展示されています。
- スペインの北東部に位置するアラゴン自治州の州都。
- 気候:スペイン北東部にあるため、地中海性気候に属します。年間を通して温暖で乾燥した気候が特徴。
- 治安:スペインの中でも比較的治安の良い都市と言われています。
サラゴサの特徴
- スペイン5番目に大きい都市
- ローマ帝国、西ゴート王国、イスラム教徒など、さまざまな文化の影響を受けた街
- ユネスコ世界遺産の「サラゴサ旧市街」がある
- ムデハル様式の建築物が多く残る
- スペイン画家、フランシスコ・デ・ゴヤの出身地
- スペインの伝統的な祭り「ファイエスタ・デル・ピラル」が開催される街
- サッカーチーム「レアル・サラゴサ」がある
- スペインのタパス文化が盛ん
サラゴサの歴史
エブロ川沿いに位置し、古くから重要な交易都市として栄えてきました。
紀元前7世紀、この地域にはイベリア人の一部族であるサルドゥイエ族が住んでいました。
紀元前2世紀には、ローマ帝国によって征服され、サルドゥイアという名前の都市が建設されました。
ローマ帝国の衰退後、サラゴサは西ゴート王国、イスラム教徒、キリスト教徒など、様々な勢力によって支配されました。12世紀には、アラゴン王国の首都となり、繁栄を極めました。
15世紀には、カスティーリャ王国とアラゴン王国の統合により、スペイン王国の中心地の一つとなりました。その後も、サラゴサは重要な政治、経済、文化の中心地として発展を続けてきました。
スペイン内戦 (1936年-1939年) では、サラゴサはフランコ将軍率いる反乱軍の拠点となり、激しい戦いが繰り広げられました。戦後、サラゴサは再び復興し、現在ではスペイン5番目に大きい都市となっています。
サラゴサの歴史上の主な出来事
- 紀元前7世紀:サルドゥイエ族が居住
- 紀元前2世紀:ローマ帝国によって征服、サルドゥイア建設
- 5世紀:西ゴート王国支配
- 8世紀:イスラム教徒支配
- 1118年:キリスト教徒による奪還
- 12世紀:アラゴン王国の首都となる
- 15世紀:カスティーリャ王国とアラゴン王国の統合
- 1936年-1939年:スペイン内戦
- 現在:スペイン5番目に大きい都市
サラゴサの名産品
- チョコレート
- ワイン
- オリーブオイル
- タパス
- テルナスコ(子羊のロースト)
- ボラハス、オルチャータ(カヤツリグサの種を水で煮出したスペイン特有の飲み物)
サラゴサの年中行事
1月
カバルカーダ・デ・ロス・レジェス・マゴス (Cabalgata de los Reyes Magos): 三賢者の行列。
2月
カルナバル (Carnaval): カーニバル。
3月
セマナ・サンタ (Semana Santa):キリストの受難と復活を記念する祭り。
4月
フェリア・デ・アブリル (Feria de Abril):闘牛や馬術競技、音楽演奏などが行われる活気あふれる祭り。
5月
コンクールソ・デ・ハボニージャス (Concurso de Habonillas): チーズコンテスト。
ロメリア・デ・ラ・ビエルヘン・デル・ピラール (Romería de la Virgen del Pilar): ピラール聖母巡礼。
7月
フェスティバル・デ・タブラオ・フラメンコ (Festival de Tablao Flamenco): フラメンコショーフェスティバル。
8月
フェリア・デ・ラス・フェリアス (Feria de las Ferias): 夏の祭り。
9月
フィエスタ・デ・ラ・ベンディミエンタ (Fiesta de la Vendimia): 収穫祭り。
10月
ピラール祭 (Fiestas del Pilar):サラゴサ最大の祭り。
11月
ジャズフェスティバル (Festival de Jazz): ジャズフェスティバル。
12月
フェリア・デ・ナバダ (Feria de Navidad): クリスマスフェスティバル。
サラゴサの観光ベストシーズン
4 月から 5 月の春と、9 月から 10 月の秋です。この季節は天候が穏やかで、日照時間も長く街歩きや観光に最適です。また、この時期には、伝統的な行事が行われます。