カトリック教会の主要な巡礼地『サンティアゴ・デ・コンポステーラ』毎年間何千人もの巡礼者が世界中から訪れる

サンティアゴ・デ・コンポステーラ -Santiago de Compostela-

サンティアゴ・デ・コンポステーラは、カトリック教会の主要な巡礼地であり、毎年何千人もの巡礼者が世界中から訪れます。巡礼者は、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから約800 キロメートルにわたるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの道を歩きます。

  • スペイン北西部ガリシア州の州都であり、基礎自治体(ムニシピオ)でもある。
  • 気候:温暖な海洋性気候に属し、年間を通して比較的過ごしやすい気候。
  • 治安:スペインの中でも比較的治安の良い都市と言われています。観光客向けの警察署があります。困ったことがあれば、気軽に相談することができます。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの特徴

  • キリスト教三大巡礼地の1つ
  • サンティアゴ・デ・コンポステーラの街並みは、ユネスコの世界遺産に登録
  • 世界中から多くの巡礼者が訪れる
  • 活気のある雰囲気:常に多くの人々が訪れる街で、活気あふれる雰囲気
  • 美術館や博物館、劇場など、芸術文化施設が充実しています。
  • リアス・デ・アロウサで獲れた新鮮な魚介類を使った料理が楽しめる
  • 周辺のガリシア地方には、独特の食文化がある

サンティアゴ・デ・コンポステーラの歴史

  • 9世紀: 隠者ペラギウスが、現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラの地で聖ヤコブの墓を発見したとされる。
  • 10世紀: 巡礼者が聖地を訪れるようになり、街が発展し始める。
  • 11世紀: 大聖堂の建設が始まる。
  • 12世紀: 巡礼者が年間50万人を超えるピークを迎える。
  • 15世紀: サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学が設立される。
  • 16世紀: 大聖堂が完成する。
  • 19世紀: スペイン内戦の影響で巡礼者が減少する。
  • 20世紀: 巡礼者が再び増加し始める。
  • 1985年: サンティアゴ・デ・コンポステーラの街並みと巡礼路がユネスコ世界遺産に登録される。
  • 現在: 世界中から毎年数十万人の巡礼者が訪れる人気の観光地となっている。

サンティアゴ・デ・コンポステーラとコロンブス

コロンブスとサンティアゴ・デ・コンポステーラは、様々な点で繋がっています。彼の西航探検は、単なる冒険旅行ではなく、宗教的な信念や巡礼の経験に基づいたものであったと言えるでしょう。

巡礼の成功

クリストファー・コロンブスは、1485年にサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を行い、成功を収めました。この巡礼は、彼の西航探検への決意を固める重要な経験となったと言われています。

守護聖徒

コロンブスは、聖ヤコブ(サンティアゴ)を航海の守護聖人として崇拝していました。彼の船には「サンタ・マリア」と「サン・サルバドル」に加えて、「サン・ティアゴ」という名前も付けられていました。

巡礼路の探検

コロンブスは、西航路の代わりに、北西航路でアジアへ到達することを提案していました。この北西航路は、巡礼路としても利用されていました。

黄金への期待

コロンブスは、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼を通じて、東方の島々には黄金や香辛料などの宝物が豊富に存在するという話を聞いていた可能性があります。

宗教的な動機

コロンブスは、キリスト教の布教を目的として西航探検を行ったと言われています。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼は、彼の深い信仰心と宗教的な熱意を表しています。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの名産品

  • ケソ・デ・テテラ・デ・ヴァカ(牛乳で作ったチーズ)
  • オルホ(蒸留酒)
  • タルト・デ・サンティアゴ(アーモンドを使ったタルトで、サンティアゴ・デ・コンポステーラの名物菓子)
  • グレロス(トウモロコシ粉を使ったパンで、ガリシア地方の伝統的な食べ物)
  • メイセス(トウモロコシ粉を使ったお菓子)
  • セラミック製品
  • 木工品
  • 銀製品
  • テキスタイル
  • 聖ヤコブの貝殻
  • 巡礼グッズ

サンティアゴ・デ・コンポステーラの年中行事

1月

カバルカータ・デ・ロス・レイス・マゴス (三賢者の行列): 1月6日に行われる、三賢者がイエス・キリストの誕生を祝うパレード。

2月

エンティエブロ・デ・カルネバル (謝肉祭): 2月または3月に行われる、カーニバルの祝祭り。

3月

セマナ・サンタ (聖週間): 3月または4月に行われる、キリストの受難と復活を祝う一連の宗教行事。

4月

フェリア・デ・アブリル (4月の祭り): 4月に行われる、春を祝う祭り。街中が露店でにぎわい、伝統料理を楽しむことができる。

5月

ルア・デ・ラス・レトラス (文学の日): 5月17日に行われる、ガリシア語の文学を祝う日。

6月

サン・ファン祭: 6月24日に行われる、夏至を祝う祭り。

7月

アポストル祭り:7月25日に行われる、サンティアゴ・デ・コンポステーラの守護聖人である聖ヤコブを祝う祭り。サンティアゴ・デ・コンポステーラで最も重要な祭りであり、世界中から多くの観光客が訪れる。

フェスティバル・デ・フォルテサ (要塞音楽祭): 7月に行われる、音楽祭り。

8月

フェスティバル・インターナシオナル・デ・ フォークロール (国際フォークロアフェスティバル): 国際的なフォークロアフェスティバル。

9月

フェリア・デ・サン・ミゲル (サン・ミゲル祭): 9月29日に行われる、聖ミゲルを祝う祭り。街中が露店でにぎわい、伝統料理を楽しむことができる。

10月

アウトゥーニョ・デ・ジャズ (ジャズフェスティバル): ジャズフェスティバル。

11月

フェスティバル・デ・サン・アンドレス (サン・アンドレス祭): 11月30日に行われる、聖アンドレスを祝う祭り。街中が露店でにぎわい、伝統料理を楽しむことができる。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼は、中世から続くカトリック教会の重要な巡礼です。巡礼者は、フランス、スペイン、ポルトガルなど、ヨーロッパ各地の出発点から、サンティアゴ・デ・コンポステーラにある聖ヤコブの遺骨が安置されている大聖堂を目指します。

巡礼路は、様々なルートがあり、自分の体力や時間に合わせて選ぶことができます。最も人気のあるルートは、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーから約800キロメートルにわたるフランスの道です。他の主要なルートには、ポルトガルの道、原始の道、銀の道などがあります。

巡礼路を歩くには、事前に計画を立てることが重要です。必要な装備を揃え、宿泊施設を予約し、ルートを勉強する必要があります。また、スペイン語の簡単なフレーズを覚えておくことも役立ちます。

巡礼路を歩くのは、挑戦的な経験ですが、非常にやりがいのある経験でもあります。巡礼路を歩くと、美しい景色を見たり、新しい人と出会ったり、自分自身について学んだりすることができます。