Contents
- 1 モンセラット(Montserrat)
- 2 コロニア・グエル(Colònia Güell)
- 3 シッチェス(Sitges)
- 4 タラゴナ(Tarragona)
- 5 ジローナ(Girona)
- 6 フィゲラス/フィゲレス(Figueres)
- 7 ポルト・アベントゥーラ・ワールド(PortAventura World)
- 8 トッサ・デ・マール(Tossa de Mar)
- 9 パルス(Pals)
- 10 ルピット・イ・プルイト(Rupit i Pruit)
- 11 ベサル/バザルー(Besalú)
- 12 シウラナ(Siurana)
- 13 カヌ・ダ・サナ・バニ(Canet de Mar)
- 14 カルドナ(Cardona)
- 15 カダケス(Cadaqués)
- 16 サン・クガ・ダル・バリェス(Sant Cugat del Vallès)
- 17 ヌリア谷(Vall de Núria)
バルセロナから日帰り圏内には、世界遺産や聖地、美しい海岸線など多彩な観光地が点在しています。カタルーニャ鉄道やレンフェなどの公共交通機関を利用して、効率よくアクセスできる場所を厳選しました。滞在中の貴重な時間を有効に活用して、バルセロナ市内とは異なる文化や歴史に触れる旅を検討してみてください。
奇岩群に建つカタルーニャ最高の聖地で黒いマリア像を拝む
モンセラット(Montserrat)
のこぎり山と呼ばれる独特の形状をした岩山にある聖地で、サンタ・マリア・モンセラット修道院があり、カタルーニャ地方の守護聖人である黒いマリア像が安置されています。このマリア像の手には球体が握られており、その部分に触れて願い事をするために毎日多くの参拝者が訪れます。修道院に併設された美術館ではピカソやダリといった巨匠の作品も鑑賞でき、山頂付近まで続くケーブルカーや登山鉄道からは絶景を楽しめます。世界最古の合唱団の一つとされるエスコラニアの少年合唱隊による歌声は、大聖堂の響きと相まって訪れる人々に深い感動を与えます。ハイキングコースも整備されており、自然の中を歩きながら奇岩の迫力を間近に感じることも可能です。
・バルセロナ中心部から電車と登山鉄道で約1時間30分

モンセラット(Montserrat)に行ってみた
モンセラット修道院(Santa Maria de Montserrat Abbey)
ガウディが設計した未完成の教会と世界遺産
コロニア・グエル(Colònia Güell)
実業家エウゼビ・グエルが建設した繊維工場の職人たちのための職住近接コミュニティです。この集落の最大の見どころは、アントニ・ガウディが設計したコロニア・グエル教会堂の地下聖堂です。この建物はサグラダ・ファミリアのデザインを試行するために構築された逆さ吊り模型の技法が用いられており、2005年に世界遺産に登録されました。未完成でありながらも、玄武岩やレンガを組み合わせた有機的な構造は、ガウディ建築の中でも特に独創性が高いと評価されています。集落内にはガウディ以外の建築家が手掛けたモデルニスモ様式の住宅も並び、当時の社会主義的理想に基づいた街づくりを体感できます。観光案内所では日本語のオーディオガイドを借りることができ、歴史背景を学びながらゆっくりと散策が可能です。
・バルセロナ中心部から電車で約25分

地中海を望む白壁の街並みと芸術家が集った美しいリゾート地
シッチェス(Sitges)
シッチェスはバルセロナの南に位置する洗練された海辺のリゾートタウンです。かつては小さな漁村でしたが、19世紀末に芸術家サンティアゴ・ルシニョールが拠点を置いたことでボヘミアンな雰囲気が漂う街へと発展しました。旧市街には白壁の建物が並び、狭い路地を抜けると青い地中海が目の前に広がります。海に突き出すように建つサン・バルトメ・イ・サンタ・テクラ教会は、この街の象徴的な風景です。かつての邸宅を改装したカウ・フェラ美術館やマリセル美術館では、ルシニョールのコレクションや貴重な中世美術を鑑賞できます。夏場は17カ所あるビーチでの海水浴が人気ですが、冬場でも穏やかな気候と落ち着いたレストランでの食事を求めて多くの人が訪れます。
・バルセロナ中心部から電車で約40分

ローマ時代の水道橋と円形競技場から古代の歴史を体感
タラゴナ(Tarragona)
タラゴナはローマ帝国のヒスパニア支配の拠点として栄えた古代都市です。街の至る所にローマ時代の遺跡が残っており、ユネスコの世界遺産に登録されています。特に地中海を背景に佇む円形競技場は、保存状態が良く当時の熱気を想像させます。街の外れには悪魔の橋として知られるラス・ファレラス水道橋があり、巨大な石積みの構造美を間近で見学できます。旧市街の中心にはカテドラルが建ち、ローマの神殿跡を利用した複雑な歴史の積み重ねを感じさせます。また、タラゴナは遺跡だけでなく、新鮮なシーフード料理を楽しめるタパスバーやレストランも充実しており、食の楽しみも豊富です。
・バルセロナ中心部から電車で約1時間

タラゴナ(Tarragona)へ行ってみた その1
中世の石造りの街並みとカラフルな住宅群
ジローナ(Girona)
ジローナはバルセロナの北に位置する歴史ある都市で、中世の面影を強く残す美しい旧市街が特徴です。街を流れるエニャ川沿いには、黄色やオレンジ色の鮮やかな住宅が立ち並び、フィレンツェのような情緒ある風景を作り出しています。世界最大級の幅を持つ単独の身廊を持つジローナ大聖堂は、圧倒的なスケールを誇ります。また、ヨーロッパでも保存状態が良いことで知られるユダヤ人街のカールは、迷路のような路地が入り組み、散策するだけで歴史の深さを感じさせます。街を囲む城壁の上は歩道として整備されており、ジローナの街並みと遠くの山々を一望できる絶好のビューポイントです。人気ドラマのロケ地としても使用されたことで、近年さらに注目を集めています。
・バルセロナ中心部から高速鉄道で約38分

サルバドール・ダリの故郷で世界観に圧倒
フィゲラス/フィゲレス(Figueres)
フィゲラスは天才画家サルバドール・ダリの生誕地であり、彼自身が設計したダリ劇場美術館があることで世界的に有名です。赤い外壁に巨大な卵が並ぶ奇抜な外観の美術館は、かつて劇場だった建物を再建したもので、建物全体が一つの芸術作品となっています。内部にはダリの初期の作品から晩年の傑作、さらには宝飾品のデザインまで多岐にわたるコレクションが展示され、彼の人生の集大成ともいえる場所です。フィゲラスはフランス国境にも近く、カタルーニャの典型的な小都市の雰囲気も楽しめます。
・バルセロナ中心部から高速鉄道で約55分

黄金海岸の美しい砂漠と現代的なアトラクション
ポルト・アベントゥーラ・ワールド(PortAventura World)
タラゴナ近郊にあるスペイン最大級のテーマパークです。パーク内は地中海、ポリネシア、中国、メキシコ、西部開拓時代、セサミストリートという6つのエリアに分かれており、それぞれの地域の文化や景観を再現したアトラクションやショーを楽しめます。特に、ヨーロッパでも有数の高さと速度を誇るジェットコースター、シャンバラやドラゴン・カーンは絶叫マシン愛好家に非常に人気があります。また、隣接するフェラーリ・ランドでは、イタリアの名門車ブランドをテーマにした体験ができ、世界最短クラスの加速を誇るアトラクションも備えています。家族連れはもちろん、友人同士でアクティブに1日を過ごしたい場合に最適なスポットです。
・バルセロナ中心部から電車で約1時間20分
白い砂浜と透明度の高い海が広がるコスタ・ブラバ
トッサ・デ・マール(Tossa de Mar)
トッサ・デ・マールは、コスタ・ブラバ海岸の中でも特に景観が良いことで知られる海辺の街です。この街の最大の特徴は、ビーチのすぐ脇にそびえ立つ中世の城壁と塔です。12世紀に海賊の襲撃から街を守るために築かれたこの城壁内には、ヴィラ・ベリャと呼ばれる旧市街が残っており、石畳の小道と花々に彩られた建物が中世の趣を伝えています。城壁の上からは、紺碧の海と白砂のコントラストを一望でき、シャガールが青い楽園と称賛したほどの絶景が広がります。メインビーチでの海水浴だけでなく、周辺の入り江を巡るボートツアーも人気があり、水の透明度の高さに驚かされます。地元の新鮮な魚介類を使った料理も、この街を訪れる楽しみの一つになります。
・バルセロナ中心部からバスで約1時間20分

中世にタイムスリップしたような石造りの要塞都市
パルス(Pals)
パルスはジローナ近郊に位置する、スペインで最も保存状態が良いとされる中世の村の一つです。村全体が黄金色の石で造られており、アーチ型の門や石畳の階段、花の飾られた窓辺が美しい調和を見せています。中心に建つロンダの塔からは、周囲の平原やメデス諸島までを見渡すことができます。パルスは観光地化されすぎていない静かな雰囲気が魅力で、ゆっくりと歴史的景観を楽しみたい大人の日帰り旅行に最適です。村の周辺は広大な米田が広がっており、地元産の米を使ったアロス・ア・ラ・カスエラというリゾット料理はこの地域の特産品として知られています。
・バルセロナ中心部から電車とバスを乗り継ぎ約2時間

崖の上に建つ教会からパンタ・ダ・サウの湖景を一望
ルピット・イ・プルイト(Rupit i Pruit)
ルピット・イ・プルイトは、バルセロナ北部の山岳地帯にある石造りの小さな村です。標高約840メートルの高台に位置し、16世紀から17世紀の古い家々が今も大切に守られています。この村を象徴するのが、川に架かる木製の吊り橋です。一度に渡れる人数が制限されているスリリングな橋を渡ると、迷路のような石畳の道が続いています。自然豊かな環境に囲まれており、村の周辺には壮大な断崖絶壁や滝などの景勝地が点在しています。特にルピットの街並みを背景にした自然のコントラストは、写真撮影のスポットとしても非常に人気があります。バルセロナからはヴィックという街まで電車で行き、そこからバスに乗り換えてアクセスします。都会では味わえない澄んだ空気と、伝統的なカタルーニャの農村文化を感じることができ、日常を忘れて穏やかな時間を過ごしたい人におすすめです。冬場は冷え込みますが、暖炉のあるレストランで食べる伝統的なカタルーニャ料理は格別の味わいです。
・バルセロナ中心部から電車とバスを乗り継ぎ約2時間30分

ローマ時代の橋が架かる要塞都市で中世の面影を探求
ベサル/バザルー(Besalú)
ベサルはジローナ県のラ・ガリョッチャ地方にある、重要文化財にも指定された中世の村です。この街のシンボルは、フルビア川に架かる7つのアーチを持つ12世紀の巨大な石橋です。防御用の塔を備えたこの橋を渡って旧市街に入る体験は、非常にドラマチックです。村の内部には、かつてのユダヤ人コミュニティの名残であるミクヴェという沐浴場跡があり、中世ヨーロッパの歴史の深さを今に伝えています。石造りの広場や教会、迷路のような路地はどこを切り取っても絵になり、散策するだけで歴史の層を感じることができます。バルセロナからはバスで直接アクセスすることができ、その手軽さも人気の理由です。また、この地域は火山地帯としても知られ、周囲には豊かな緑が広がっています。ベサルは規模が小さいため数時間で見て回ることができ、ジローナなどの近隣都市と組み合わせて訪問するのにも適しています。中世の要塞都市としての機能を完璧に残した景観は、歴史や建築に興味がある人にとって非常に価値があります。
・バルセロナ中心部からバスで約1時間45分

聖ヨハネの伝説が残る断崖絶壁の集落
シウラナ(Siurana)
シウラナはタラゴナ県のプリオラート地方にある、険しい崖の上に位置する小さな村です。標高約730メートルにあり、かつてはイスラム勢力がこの地域で最後に保持した拠点の一つという歴史を持っています。村を囲む断崖絶壁からは、シウラナ湖の美しいエメラルドグリーンの水面や、プリオラートの山々を見渡すことができます。特に夕暮れ時の風景は格別で、岩肌がオレンジ色に染まる様子は神秘的です。村の中心には12世紀のロマネスク様式の教会が建ち、中世の素朴な雰囲気を色濃く残しています。ここはフリークライミングの聖地としても世界的に有名で、多くのクライマーが訪れます。バルセロナからは公共交通機関のみだと少し時間がかかりますが、レウスからバスを利用してアクセス可能です。また、世界的なワイン産地であるプリオラートやモンサンの中心地も近いため、高品質な赤ワインを楽しむこともできます。圧倒的な高度感と静寂に包まれたこの村は、カタルーニャの秘境ともいえる魅力に溢れています。
・バルセロナ中心部から電車とバスを乗り継ぎ約2時間30分

モデルニスモ様式の庭園と壮大な修道院が融合
カヌ・ダ・サナ・バニ(Canet de Mar)
カヌ・ダ・サナ・バニはバルセロナの北にある海辺の街で、モデルニスモ建築の宝庫として知られています。サグラダ・ファミリアの建設にも関わったルイス・ドメネク・イ・ムンタネールがこの街を拠点として活動していたため、彼の設計した美しい邸宅や施設が数多く残っています。特にドメネク・イ・ムンタネール邸博物館では、彼の創作のプロセスや当時の生活を垣間見ることができます。また、近くの丘の上にあるカヌ・ダ・マールの修道院は、壮麗な彫刻と静かな庭園が魅力です。バルセロナからは近郊線で海沿いの景色を眺めながら1時間弱で到着でき、駅から主な建築物までは徒歩で回れるコンパクトさが魅力です。観光地として大規模ではないため、地元の人々の生活を感じながらゆっくりと建築散策を楽しめます。夏の海水浴シーズンでもバルセロナ市内に比べて落ち着いており、静かなビーチで過ごしたい人にもおすすめです。モデルニスモ建築のディテールにこだわりたい人には、見逃せないスポットです。
・バルセロナ中心部から電車で約50分
11世紀の壮大な城と塩の鉱山で知られる山あいの街
カルドナ(Cardona)
カルドナはバルセロナから内陸へ進んだ場所にある、重厚な歴史を持つ街です。この街の主役は、丘の上にそびえるカルドナ城です。9世紀に起源を持ち、11世紀に建設されたロマネスク様式のサン・ビセン・教会を内包するこの城は、現在はパラドール(国営ホテル)としても利用されています。城壁からはカタルーニャの中央平原を一望でき、かつての要塞としての重要性を物語っています。もう一つの大きな見どころは、世界でも珍しい塩の山(ムンターニャ・ダ・サール)の文化公園です。地下深くまで続く塩の鉱山をガイド付きで歩くことができ、真っ白な塩の結晶が作り出す幻想的な空間を体験できます。中世の軍事史と、この地域の富の源泉であった塩の歴史を同時に学べるユニークな場所です。バルセロナからはバスで直接アクセスでき、歴史の重みを感じる街歩きを楽しめます。特に城の内部にあるカフェやレストランを利用すれば、中世の貴族のような気分で休憩することも可能です。
・バルセロナ中心部からバスで約1時間40分

地中海の入り江に広がる白い村
カダケス(Cadaqués)
カダケスは、スペインの東端クレウス岬の近くにある、白壁の家々と青い海が美しい漁村です。バルセロナからはバスで向かうことができます。この村を有名にしたのは、20世紀を代表する画家サルバドール・ダリです。村の隣にあるポルト・リガトには、ダリが長年暮らし創作活動を行ったダリの家があり、現在は博物館として公開されています。家の中には彼の独創的なアイデアが散りばめられ、当時のアトリエや庭園を見学することができます。カダケスの村自体も非常に美しく、狭い路地を歩くと個性的なギャラリーやショップが並びます。街の喧騒から隔絶されたような静かな環境は、かつて多くの芸術家を惹きつけた理由が納得できるほどです。バルセロナからは日帰りで行くには少し移動時間が長めですが、早朝のバスを利用すれば十分に満喫できます。地中海の光と風を感じながら、ダリが愛した「世界で最も美しい場所」のひとつを体感してみてください。事前予約が必要なダリの家は、早めの確保をおすすめします。
・バルセロナ中心部からバスで約2時間45分

1000年の歴史を持つベネディクト会修道院でロマネスク建築の極致を見る
サン・クガ・ダル・バリェス(Sant Cugat del Vallès)
サン・クガ・ダル・バリェスは、バルセロナ中心部からカタルーニャ鉄道ですぐにアクセスできるベッドタウンですが、ここにはカタルーニャでも特に重要な歴史遺産であるサン・クガ修道院があります。9世紀に創設されたこの修道院の最大の見どころは、12世紀から13世紀にかけて造られた回廊です。144もの彫刻が施された柱頭を持つこの回廊は、ロマネスク建築の傑作とされており、聖書の物語や当時の人々の暮らし、幻想的な動物などが細かく刻まれています。バルセロナ市内からわずか30分弱という近さにありながら、静寂に包まれた修道院の空間は、都会の慌ただしさを忘れさせてくれます。修道院の周囲には広い公園や歩行者天国が整備されており、地元のショッピングやカフェ巡りも楽しめます。短時間で本格的な歴史建築を見学したい場合や、午後の空いた時間を利用して少しだけ足を伸ばしたい時に最適なスポットです。バルセロナの地下鉄感覚で移動できる利便性の高さが、観光客にとっても大きなメリットです。
・バルセロナ中心部から電車で約25分

ピレネー山脈の麓にある聖なる谷
ヌリア谷(Vall de Núria)
ヌリア谷は、標高2000メートルの高地にある美しい渓谷です。ここへのアクセスは非常にユニークで、車で行くことはできず、リバス・ダ・フレセという街からラック鉄道と呼ばれる登山鉄道に乗るしかありません。急勾配を登る列車の窓からは、険しい岩山や滝、そして四季折々の高山植物の風景を楽しむことができます。到着した先には、11世紀に聖ギルが隠住したとされる伝説が残るヌリア聖堂が建っており、静謐な雰囲気が漂っています。周囲には複数のハイキングコースがあり、体力に合わせて壮大なピレネーの自然を満喫できます。冬場はスキー場としても賑わいますが、夏場は湖でのボートや乗馬など、アクティビティも豊富です。バルセロナからはレンフェの3号線でリバス・ダ・フレセまで行き、そこで登山鉄道に乗り換えます。丸一日の行程にはなりますが、バルセロナの都市部とは全く異なる、涼やかで神聖な山の空気を感じることができる貴重な場所です。
・バルセロナ中心部から電車と登山鉄道を乗り継ぎ約2時間30分



















