ビルバオでレストラン探しに迷ったときや考えるのが面倒なとき、確実に使えるのがピンチョスバルが密集するエリア。1軒ずつ調べなくても複数の店を比較でき、満席でも次へ移動できるのが強み。旧市街には短時間で食事を済ませたい観光客と、地元客の双方に向いた場所が集まっている。
巨大屋外フードコートのような「ヌエバ広場(Nueva Plaza)」

19世紀半ばに完成したヌエバ広場は、ビルバオ旧市街の核となるネオクラシック様式の広場だ。64のアーチが並ぶ美しい回廊が特徴だが、計画段階では意外にも貴族向けの高級住宅地として構想されていた。完成から歳月を経て、今では誰もが気軽に立ち寄れる市民の憩いの場へと姿を変えている。
広場を囲む回廊には、この街を象徴するピンチョスバーが隙間なく軒を連ねている。その光景はまるで巨大な屋外フードコートのようだ。各店舗のカウンターには色鮮やかなピンチョスが所狭しと並び、客は好みの品を選んでその場で楽しむことができる。ただし、人気店はどこも常に混雑しており、隙間を見つけて注文する技術が求められる。
日曜には平日の喧騒とは異なる表情を見せる。広場中央で蚤の市が開かれ、古切手や古い硬貨、骨董品を売買する人々で賑わう。歴史的な重厚さと、庶民的な活気が共存するこの場所は、美食と文化の両面からビルバオの素顔を体験できる絶好のスポットだ。


アボカドを使ったピンチョスは近年ビルバオを含むバスク地方のバルで多く見られ、人気が高まっている。





市場直送の新鮮食材が堪能できる「リベラ市場(La Ribera Gastro Plaza)」

ビルバオの旧市街に位置するリベラ市場は、1929年に建設されたアールデコ様式の巨大な屋内市場だ。延床面積は約1万平方メートルにおよび、かつては世界最大の屋内市場としてギネス世界記録にも登録されていた。船を連想させる独特の外観と、内部を彩る鮮やかなステンドグラスが特徴的な建物だ。

ここは単なる買い物の場ではない。近年の改修により、市場の一角には広大なガストロバーエリアという名のフードコートが設置された。市場直送の新鮮な食材をふんだんに使ったピンチョスやタパスを、手軽に味わえるのが最大の魅力だ。運河を見下ろすテラス席もあり、地元の辛口白ワインであるチャコリを飲みながら休憩する観光客や地元住民で常に活気に満ちている。自炊をしない旅行者であっても、美食の街ビルバオの食文化を凝縮して体験できる重要な拠点といえる。
また、観光スポットの中心地に位置しながら、清潔なトイレが利用できる点も見逃せない。海外旅行において貴重なトイレスポットとして抑えておくべき場所だ。買い物、食事、休憩のすべてを兼ね備えた、利便性の高いスポットである。


スペインはムール貝の産地としても知られており(特にガリシア州)、新鮮なムール貝をシンプルかつ美味しく調理したものがバルで提供されている。





食材売り場はフロアごとに扱う食材が分かれており、バスクの豊かな食文化を間近で見ることができる。









