ビルバオ(スペイン)人気観光スポット18

ビルバオは現代建築と美術を中心に再開発が進んだ都市で観光インフラ整備が進む地域。主要施設同士の回遊性が高く観光効率が良い構造で同日に複数スポットを組み合わせやすい。都市規模は中規模で徒歩や公共交通での移動が容易なため短時間滞在でも多くの施設を回れる。美術館や博物館、歴史的建造物、広場や市場など観光拠点が集中しており街全体の構造を把握しながら効率的に観光計画を立てられる。さらに川沿いの遊歩道や再開発地区のモダン建築も組み合わせることで都市景観の理解も深まり、旅行者が体験価値を高めやすい特徴がある。

世界の建築家フランクゲーリーの代表作

グッゲンハイム美術館ビルバオ(Museo Guggenheim Bilbao)

カナダ出身の建築家フランクゲーリーが設計したチタンパネル張りの前衛的な美術館。その外観はビルバオを象徴する現代建築のランドマークであり、都市再生の成功例「ビルバオ効果」の起点となった。館内にはリチャードセラやアンディウォーホルなど、国際的な著名アーティストの現代美術コレクションが恒久展示されている。建築と芸術の革新性を体感するための最重要スポットである。

14世紀から続く旧市街に中世の街並みとバル文化が残る

カスコ・ビエホ(Casco Viejo)

ネルビオン川右岸に位置する歴史地区。7本の主要通りに沿って中世建築が並び、バル、商店、歴史建造物が集積します。サンティアゴ大聖堂、サン・アントン教会など重要文化財が点在。夕方から夜にかけてピンチョス巡りをする地元住民と観光客で賑わいます。徒歩で約2時間で主要箇所を巡回可能。

世界最古の運搬橋として1893年建設、世界遺産登録施設

スビスリ橋(Puente de Bizkaia)

ネルビオン川河口に架かる高さ45mの吊り橋。ゴンドラで車両と人を対岸に運搬する構造で、産業革命期の技術革新を示す建造物として2006年世界遺産登録。歩行者用展望台からビスカヤ湾を一望できます。片道所要時間約1分30秒、運行間隔8分。ポルトゥガレテ地区とゲチョ地区を結びます。

12世紀から現代まで8,000点以上を収蔵する総合美術館

ビルバオ美術館(Museo de Bellas Artes de Bilbao)

1908年開館、スペイン第2の規模を誇る美術館。エル・グレコ、ゴヤ、スルバラン、ベラスケスなどスペイン美術の重要作品を所蔵。バスク地方の芸術家作品も充実し、常設展示約400点。ドニャ・カシルダ公園内に位置し、グッゲンハイム美術館から徒歩15分の距離です。

1890年建設のネオバロック様式オペラハウス

アリアガ劇場(Teatro Arriaga)

ネルビオン川沿いに位置する赤煉瓦の劇場建築。バスク出身作曲家フアン・クリソストモ・アリアガを記念して命名。座席数1,500、オペラ、バレエ、演劇を年間約200公演開催。1914年火災で焼失後1919年再建。ファサードの彫刻装飾と内部のシャンデリアが特徴的です。旧市街の入口に位置し観光の起点となります。

収容53,000人、アスレティック・ビルバオの本拠地

サン・マメス・スタジアム(San Mamés)

2013年開場の最新鋭サッカースタジアム。UEFA カテゴリー4認定施設で、2020年欧州選手権会場にも使用されました。1世紀以上続くクラブの歴史資料を展示する博物館を併設。スタジアムツアーでロッカールーム、ピッチサイドを見学可能。試合日は地元サポーターの熱気を体感できます。

1909年のワイン倉庫を改装した複合文化施設

アスクナ・セントロア(Azkuna Zentroa)

フィリップ・スタルクが設計を手掛け、43本の装飾柱が特徴。映画館、図書館、展示スペース、フィットネスセンター、屋上プールを備えます。2010年開業、床面積43,000㎡。無料エリアと有料エリアがあり、カフェやレストランも併設。建築デザインを見学するだけでも価値があります。市中心部インダウチュ広場に隣接。

14世紀建設のゴシック様式大聖堂、ビルバオ守護聖人を祀る

サンティアゴ大聖堂(Catedral de Santiago)

旧市街中心に位置する最重要宗教建築。1379年着工、数世紀かけて完成。正面ファサードはネオゴシック様式で19世紀に追加。内部は3廊式、ステンドグラスと祭壇装飾が見どころです。サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の中継地点でもあります。入場無料、ミサ開催時以外見学可能。

バスク文化と歴史を専門展示する民族博物館

エウスカル・ムセオア(Euskal Museoa)

1921年開館、バスク地方の考古学資料、民俗資料、歴史文書を収蔵。先史時代から現代までのバスク民族の生活様式、言語、芸術を展示。17世紀のバロック様式建物を使用し、中庭に古代墓石が配置されています。旧市街内、サン・アントン教会に隣接。所要時間約1時間。

10,000㎡の売場面積を持つヨーロッパ最大級の屋内市場

リベラ市場(Mercado de la Ribera)

1929年開業、ネルビオン川沿いのアールデコ建築。鮮魚、肉、野菜、チーズなど地元食材を扱う約60店舗が営業。特にバスク沖で水揚げされる魚介類の品揃えが豊富です。2階にバルとレストランがあり、購入した食材をその場で調理してもらえます。月曜から土曜営業、日曜休業。

ケーブルカーで標高250m地点からビルバオ全景を一望

アルチャンダ展望台(Mirador de Artxanda)

市街地から3分でアクセス可能な丘陵展望台。1915年開業のフニクラ(ケーブルカー)で登ります。グッゲンハイム美術館、旧市街、ネルビオン川、周囲の山々を360度見渡せます。展望台周辺にレストラン、遊歩道を整備。夕暮れ時と夜景が特に人気。運行時間7時15分から22時、15分間隔。

8.5ヘクタールの都市公園、ビルバオ美術館に隣接

ドニャ・カシルダ公園(Parque de Doña Casilda)

1920年代に整備されたロマン主義様式庭園。噴水、池、彫刻、約80種の樹木を配置。中央の大噴水は夏季に水と光のショーを開催。子供用遊具エリア、散策路を備え、地元住民の憩いの場です。グッゲンハイム美術館から徒歩10分、両施設を組み合わせた観光が効率的。年中無料開放。

楕円形広場を囲む19世紀新古典主義建築群

シルクラル広場(Plaza Circular)

1850年代に整備された旧市街西側の広場。周囲を統一感ある建築物が囲み、中央に噴水を配置。カフェ、レストランのテラス席が広場を取り囲みます。主要バス路線が集まる交通要所で、観光の起点として利用可能。週末は露天市が開催され、地元の雰囲気を体験できます。

1756年建設のバロック様式教会、ビルバオ最古の宗教建築の一つ

サン・ニコラス教会(Iglesia de San Nicolás de Bari)/San Nikolas eliza

旧市街アリアガ広場に面する教会。船乗りの守護聖人サン・ニコラスを祀ります。内部装飾はバロック様式、主祭壇の金箔装飾と天井フレスコ画が見どころ。毎週日曜にミサ開催。外観はシンプルですが内部は豪華な装飾が施されています。入場無料、所要時間約20分。

ネルビオン川河口の造船業の歴史を展示する海事博物館

マリティモ博物館(Museo Marítimo Ría de Bilbao)

2003年開館、旧造船所跡地に建設。ビルバオ港の発展、造船技術、海運業の歴史を資料と実物展示で紹介。屋外に歴史的船舶、クレーン、浮きドックを保存展示。インタラクティブ展示も充実し、子供連れに適しています。カフェと展望テラスを併設。所要時間約2時間。

1902年開業のモダニズム建築駅舎、スペイン鉄道網の要所

アバンド駅(Estación de Abando)

ビルバオ中央駅として機能する歴史的建造物。ファサードはフランス様式、内部はステンドグラスと鉄骨構造が特徴。マドリード、バルセロナ方面への長距離列車、近郊列車が発着。駅前広場はアバンド地区の中心で、ショッピングエリアに隣接。建築見学だけでも価値があります。

1972年建設の赤いアーチ橋、グッゲンハイム美術館に隣接

ラ・サルベ橋(Puente de La Salve)

ネルビオン川に架かる全長220mの道路橋。赤色の塗装が特徴で、グッゲンハイム美術館の外観デザインに組み込まれています。橋の下にはダニエル・ビュランの光のインスタレーション作品を設置。夜間はライトアップされ撮影スポットとして人気。歩道から美術館の全景を撮影できます。

市北部丘陵地の35ヘクタール都市公園

ソロサウレ公園(Parque de Etxebarria)

かつての採石場跡地を整備した緑地。展望エリアからビルバオ市街を見渡せます。遊歩道、自転車道、スポーツ施設を完備。週末は地元住民がピクニックやジョギングに利用。市中心部から路線バスで約15分。観光地化されていない地元の日常風景を体験できる場所です。

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