毎日が夏休みのサンタンデール(スペイン)で一週間過ごしてみた

スペイン北部、カンタブリア州の州都であるサンタンデールは、約17万人の人口を擁する海辺の都市。広々とした美しいビーチや歴史的な建造物が特徴で、富裕層の別荘地として知られている。
19世紀から20世紀初頭にかけて、スペイン王室や貴族が夏の避暑地としてサンタンデールを愛用た歴史から、サンタンデールは優雅で格式高いリゾート地として発展し、現在も美しい海岸線と上品な建築物が残る街として人気がある。
現代においては、富裕層の別荘地としての側面もありますが、それだけでなく、美しいビーチや歴史的な街並み、モダンなアートセンター(セントロ・ボティン)など、多様な魅力を持つ観光地として多くの人々を惹きつけている。

オビエドからサンタンデールまではバスで移動

スペインの主要なバス会社であるAlsaがオビエドからサンタンデールまで直行便を運行している。所要時間は約2時間15分から3時間30分。

スペインの主要なバス会社であるAlsaがオビエドからサンタンデールまで直行便を運行している。所要時間は約2時間15分から3時間30分。

サンタンデール Santander  オビエド駅に隣接しているalsaのバスターミナルには滞在中に計3回来たが、いつも時刻表は壊れていた。どのバスに乗るかは、乗り場に停車している全バスのフロントガラスの表示で確認するしかない。

オビエド駅に隣接しているalsaのバスターミナルには滞在中に計3回来たが、いつも時刻表は壊れていた。どのバスに乗るかは、乗り場に停車している全バスのフロントガラスの表示で確認するしかない。

サンタンデール Santander バスターミナルにも券売機はあるのだが、正常に動作しているか不安なのでネットで事前に購入した。

バスターミナルにも券売機はあるのだが、正常に動作しているか不安なのでネットで事前に購入した。

サンタンデール Santander オビエドからサンタンデールへ向かうルート(アスティリアス地方からカンタブリア地方へ抜ける道)は、古代から「北の巡礼路(カミーノ・デル・ノルテ)」の一部として知られ、宗教・交易・戦乱の舞台になってきた。

オビエドからサンタンデールへ向かうルート(アスティリアス地方からカンタブリア地方へ抜ける道)は、古代から「北の巡礼路(カミーノ・デル・ノルテ)」の一部として知られ、宗教・交易・戦乱の舞台になってきた。

  • カミーノ・デル・ノルテの静かな巡礼路:中世の巡礼者たちは、メセタ台地を横断する「フランスの道(カミーノ・フランセス)」よりも、イスラム勢力の支配地を避けられ、かつ海に近いことで安全だったこの道を選ぶ事が多かった。
  • カバルソンの峠を越える古代道:オビエドからサンタンデールへ向かう際に越える「カバルソン峠(Puerto de Cabuérniga)」やその周辺は、古代ローマ時代からの交通路でした。ローマ人はアスティリアスの金鉱や鉄鉱を運ぶために山岳道路を整備し、今もその名残が石畳や橋に残っている。
  • カンタブリア戦争の舞台:紀元前29〜19年、ローマ帝国とカンタブリア人の激しい戦い(カンタブリア戦争)がこの地域で行われた。今でも山村の地名や伝承に、その戦いの名残が見られる。
  • 小さな海辺の町の逸話:ルート途中のリバデセリャ(Ribadesella)は、洞窟壁画「ティト・ブスティージョ洞窟」で知られ、二万年前のクロマニョン人が残した絵が今も残る。また、コミージャス(Comillas)にはガウディが設計した「カプレリョ邸(El Capricho)」があり、海辺の町に突然現れる奇抜な建築は、十九世紀の貴族社会の象徴だ。
サンタンデール Santander 2時間30分でサンタンデールのバスターミナルに到着。若干年季の入ったターミナルのよう。

2時間30分でサンタンデールのバスターミナルに到着。若干年季の入ったターミナルのよう。

サンタンデール Santander
サンタンデール Santander ターミナル前のタクシー乗り場でタクシーを待つ。5名ほどが先に待っているが、タクシーはなかなか来ない。20分ほど炎天下で待つことに。

ターミナル前のタクシー乗り場でタクシーを待つ。5名ほどが先に待っているが、タクシーはなかなか来ない。20分ほど炎天下で待つことに。

カトリック系学生寮に宿泊

通常は学生寮で、夏の間だけ一般の宿泊施設として提供されているホテルに宿泊。
サンタンデールの中心部から少し離れた場所に位置しており、比較的静かで落ち着いた環境。
優しいタクシーの運転手さんが、階段を上って荷物を入り口まで運んでくれた。

サンタンデール Santander カトリック系学生寮に宿泊
サンタンデール Santander 予約した部屋は6畳ほどの広さで、別にユニットバスがある。

予約した部屋は6畳ほどの広さで、別にユニットバスがある。
高圧洗浄のようなシャワーが印象的。バスタブは日本の半分ほどのサイズだが、足を延ばして無理やり入っていた。
壁は薄く、後日隣人が生ものに当たった日は、嘔吐する声(?)が一晩中聞こえていた。
『生ものに当たったな』と分かるのは日本人特有な気がする。

サンタンデール Santander この建物は、もともと邸宅で1916年で建てられたもの。1979年にレストランとなり、その後学生寮として利用されるようになった。

この建物は、もともと邸宅で1916年で建てられたもの。1979年にレストランとなり、その後学生寮として利用されるようになった。

サンタンデール Santander フィットネスジムがあるらしいのだがたどり着けなかった。

フィットネスジムがあるらしいのだがたどり着けなかった。

サンタンデール Santander カトリックの修道会によって運営されているため、施設内にキリストの絵や宗教的な装飾が多い。

カトリックの修道会によって運営されているため、施設内にキリストの絵や宗教的な装飾が多い。

サンタンデール Santander スペインの学生寮で、しかも宗教的インテリアの施設に宿泊できたのは貴重な体験だ。

スペインの学生寮で、しかも宗教的インテリアの施設に宿泊できたのは貴重な体験だ。

サンタンデール Santander 別室。かわいらしいインテリアの部屋もある。

別室。かわいらしいインテリアの部屋もある。

サンタンデール Santander 宿泊した部屋からの眺め。車が数台止まっているが、車はほとんど通らない。

宿泊した部屋からの眺め。車が数台止まっているが、車はほとんど通らない。

サンタンデール Santander 枕元に飾られていた宗教画。

枕元に飾られていた宗教画。

サンタンデール Santander 通常は学生が勉強机として使っている机に、自分の仕事セットを設置。これくらい大きな机があるのは非常にありがたい。

通常は学生が勉強机として使っている机に、自分の仕事セットを設置。これくらい大きな机があるのは非常にありがたい。

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