
トラベルライター、WEBクリエイター。主にヨーロッパで海外ノマドしています。
自分の忘備録、旅のしおり感覚で綴ります。
スペイン北部アストゥリアス州の州都オビエド(Oviedo)は人口約22万人。ユネスコ世界遺産のプレ・ロマネスク建築群と街中に点在する彫刻で知られ、「スペイン発祥の地」を自称するアストゥリアス人が住む都市。サンティアゴから4時間半のはずのバスが1時間早く着き、繁華街ど真ん中のAirbnbで10日間の生活が始まった。
オビエドとはどんな街か
オビエドはアストゥリアス州の州都で、スペイン北部の緑の多い地域に位置する。人口は約22万人で、マドリードやバルセロナとは規模感が大きく異なる地方都市。ユネスコ世界遺産に登録されたプレ・ロマネスク様式の建築群(9世紀建造)が街の外縁部に点在しており、旧市街の石畳・街角の彫刻・アストゥリアス料理のバルが組み合わさった構成は、観光地として過剰に整備されていないため生活感が残っている。
アストゥリアス州はイスラム勢力の支配下に入らなかった唯一のイベリア半島の地域とされており、8世紀のアストゥリアス王国がレコンキスタ(国土回復運動)の出発点になった。この歴史的経緯からアストゥリアス人は「スペインの起源」という意識を持つ傾向があり、カタルーニャやバスクとは異なる形のアイデンティティとして機能している。観光客にはほぼ関係ない話だが、地元の人と話すと出てくることがある。
サンティアゴ・デ・コンポステーラからALSAバスで移動、所要4時間半のはずが1時間早く着いた

ALSAのサンティアゴ〜オビエド直通バスは1日1〜2本と本数が少ない。料金は約60ユーロで、事前にアプリまたはウェブで購入が確実。バスターミナルはサンティアゴ駅の真裏に隣接しており、見晴らしのいいカフェテリアがあって出発前の待機場所としては使いやすい。車内はモニター付きで座席もゆったりしており、移動手段としての快適さはそれほど低くない。


バスターミナルへバスターミナルは駅のすぐ真裏。

見晴らしのいいカフェテリアがあり、開放的で清潔感のある安心して過ごせるスペース。

バスターミナルレーン。


高級なバスを予約したわけではないが、映画やAudibleなども楽しめるモニター付き。座席もゆったりスペース。

森の中をすり抜ける、美しい田園風景が立ち並ぶ。寝ている暇はない。

気づけば後ろの人の足が徐々に私の座席をに侵入してきている。

オビエド行きのバスはヒホン(Gijón)に途中停車する。ヒホンはアストゥリアス州最大の都市で、オビエドより海に近く港町としての側面が強い。乗り換えや下車の必要はないが、車窓から見える規模の街が途中で現れることで、スペイン北部の都市密度の感覚がつかめる。

サンティアゴ・デ・コンポステーラからオビエドまでバスで移動する場合、所要時間は通常4時間半から5時間程度のはずだが、1時間も早く到着してしまい慌てて下車。

オビエドのバスターミナルからタクシーで滞在先へ移動。
30分も早く滞在先に着いてしまったので、エレベーターホールからオーナーに「もう着いてしまいました」と連絡を入れる。
オーナーは下の階にいたようですぐ来てくれ部屋を丁寧に説明してくれた。
繁華街ど真ん中のAirbnb、朝5時にクラブの客が出てきて騒ぐのは想定済みだった
今回の滞在先は繁華街の中心部に位置するマンションの一室で、周辺の賑やかさはAirbnbの紹介ページにも明記されていた。深夜・早朝の騒音を許容できる人限定の選択肢で、静かな環境を優先する場合は候補から外れる物件。その代わり、食事・買い物・移動のアクセスはほぼ完結する立地で、ノマドワーク的な効率は高い。

9泊分の料金は週割適用後で、清掃料金・Airbnbサービス料を加えた総額が支出となる。部屋自体は6畳程度で必要最低限の家具が揃っており、学生の勉強机ほどのサイズのデスクがある。マンション全体は5LDK規模で、滞在中の同宿者は10日間でアメリカ人女性1名のみだったため、共有スペースをほぼ独占できた。
今回はあえて繁華街のど真ん中のAirbnbを予約した。騒がしい繁華街の方が街の雰囲気を感じ取れるのでワクワク感が増す。どんなにうるさくても眠れる体質なので、深夜に煩くても問題無い。

自室の窓から見た中庭の天井



滞在先のエレベーター入り口。いかにもスペインらしく、このレトロ感がたまらない。期待していた通りのAirbnbだ。

写真では真っ暗だが、既に朝5時。起床してすぐ隣のビルのクラブからお客さんが出てきて騒いでいた。Airbnbの紹介ページにもその件は書いてあったので想定済み。

60代の女性オーナーは複数国の旅行者を受け入れており、翻訳アプリを使った説明が丁寧だった。飲料水は水道直結の浄水器を通して飲む必要がある旨の案内があり、スペインでは一般的な対応。キッチン・バルコニー・リビングの使い方の説明は初日に一通り行われ、その後オーナーが毎日来ることはない。

リビングも、私のイメージしていたEspaña風インテリア。至る所に小さな雑貨がディスプレイしてあり、何時間いても退屈しない。

滞在中の10日間で、私以外はアメリカ人の女の子が1人いるだけだった。なのでこの広いマンションをほぼ独占していた。

バルコニーには洗濯物干しスペースとカウチスペースがあり、繁華街の雑踏を上から眺める用途として使えた。オビエドの繁華街は歩行者の密度が高い時間帯とほぼ無人の時間帯の落差が大きく、バルコニーから見ると時間帯による変化が分かりやすい。
まとめ
オビエドはスペイン北部の日帰り観光先としてではなく、中〜長期滞在の拠点として機能しやすい都市。繁華街に宿を取れば食事・買い物・移動がほぼ徒歩圏内で解決し、ヒホン(30分)・サンタンデール(2時間30分)・サンティアゴ・デ・コンポステーラ(4時間半)への移動拠点としても使える。バスが1時間早く着く可能性を想定しておくことと、深夜の騒音許容度が宿選びの分岐点になる。


























