サンティアゴ・デ・コンポステーラ12、13日目。
年間3分の2が雨という街で、当然この日も雨。神話の小道(Senda Mitolóxica)と呼ばれるハイキングコースには11体の神話キャラクターが点在しているが、地図が全く読めない。3体目を発見した時点で帰りたくなっていた。夜は現地の寿司屋へ。最低料金制。
年間3分の2は雨という街で、晴れを待つのは戦略として間違っている
サンティアゴ・デ・コンポステーラは、「雨の都」(ciudad de la lluvia)と呼ばれるほど、スペインの中でも特に雨が多いことで知られている。
年間を通じて3分の2は雨に見舞われるとされ、晴れた日を期待するよりも、むしろこの街ならではの雨の魅力を満喫するのがおすすめ。
晴れ間を待つよりも、霧に包まれた幻想的な風景や、雨に濡れて輝く石畳の美しさを楽しむ方が、この街の魅力を実感できるだろう。
大聖堂や街の歴史的な建物を覆う苔は、この街の多湿な気候の証。
苔は古びた風合いを一層引き立て、サンティアゴが持つ独特の歴史的趣をより深く感じさせてくれる。
スペインの他の多くの地域が乾燥し、水不足に悩まされることがあるのに対し、ガリシア地方は豊かな水資源に恵まれている。
雨は、この街の自然を育み、巡礼者や訪れる人々に、穏やかで美しい緑の風景を提供してくれる。
雨は時に不便にさせるものの、同時にサンティアゴ・デ・コンポステーラを唯一無二の場所にしている要素でもある。
濡れた石畳と苔むした建築物こそ、この街が放つ神秘的な魅力の象徴なのだ。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの年間雨日数は約150〜170日で、スペインで最も雨の多い都市のひとつ。アジサイと苔と灰色の花崗岩が組み合わさった景観は雨の日にしか見られない固有のもので、晴れた日とはほぼ別の街として成立している。

朝から天気は非常に悪いが、窓からの眺めはすばらしい。
1体の神話キャラを求めてハイキングしたが、地図は読めないし3体目で飽きてきた
神話の小道(Senda Mitolóxica)
11の神話的キャラクターが点在しているハイキングコース。

Senda Mitolóxica(神話の小道)は全長約10kmのハイキングコースで、ガリシア神話の11体のキャラクター像が点在している。コース案内はガリシア語で書かれていることが多く、スペイン語話者にとっても読みにくい。QRコードは一部のスマホで読み取りに失敗するケースが報告されており、紙の地図を入手してから出発するか事前にGPSルートをダウンロードしておくのが確実。

全く理解できない地図たち。不安しかない。

QRコードを読み込んでも不安しかない。
スペインの観光情報QRコードは、リンク先が更新されていないか閉鎖されているケースが一定数ある。ガリシア観光局(Turismo de Galicia)の公式アプリ「SIC Galicia」にはSenda Mitolóxicaのルート情報が収録されているが、オフライン地図のダウンロードには事前のインストールが必要。

上下どちらも「神話の道」と書いてある。なぞなぞだろうか…。

木のつるも方向性を見失っている。

苔好きにはたまらない光景。ガリシアの森林地帯で見られる苔の群落はハネゴケ類・コスギゴケ類・ムチゴケ類が主体で、岩・倒木・生きた樹木の幹まで覆う密度になることがある。コンクリートや金属を除いて、放置されたほぼ全ての表面に苔が付着できるほどの湿度環境。

水分が足りていなさそうな木が多い中、ポツリポツリと苔がワッサーな木が存在する。不思議だ。

一体目の神話キャラを発見。期待を裏切らいない素朴な作り。Senda Mitolóxicaの像はガリシア神話(meiga・trasno・mourasなど)をモチーフにしている。mouchoroメガ(Moucho)というフクロウを擬人化したキャラクターや、地中に潜むmourasなど、ケルト系神話とガリシア独自の信仰が混合した神話体系。造形の素朴さは意図的なフォーク・アート的アプローチによるもの。

すんごく登ってきて二体目の神話キャラ発見。もう飽きてきた。コースの標高差は場所によって50〜80mあり、整備されていない区間では滑りやすい土の道が続く。11体の像を全て訪れるには3〜4時間かかるとされており、途中で引き返す来訪者は珍しくない。

三体目の神話キャラ発見。帰りたくなってきた。

崖を自転車で登ってきた勇者とすれ違う。スペインではマウンテンバイク(MTB)を使った山岳・森林コースの利用者が多い。ガリシアにはフルサスペンションの本格的なMTBトレイルが整備されている地域もあり、未整備の山道を走ること自体を目的とするライダーが一定数いる。徒歩の登山者にとっては突然現れるため注意が必要。

馬でやってくる人もいる神話の小道。ガリシアには半野生の馬(Cabalo do monte/ガルシアン・ポニー)が山岳地帯に生息しており、馬に乗ったトレッキングは地元の観光アクティビティとして普及している。カミーノ・デ・サンティアゴでも馬での巡礼が認められており、この付近では馬連れの通行者を見かけることが珍しくない。
海外初・日本食デビュー。メニューに70品あるが実際には20品しかない寿司屋
実は、海外で初めて日本食の店に入る。
こちらの店の特徴は以下の通り。
- メニューには70品くらい載っているが、実際には20品くらいしかない
- 最低料金というものがあり、食べた分だけ支払うシステムではない
- そこそこ混雑している
- 美味しさより楽しさを追求している
- メニューの写真と実物のギャップがありすぎて楽しくなる

サーモンの刺し盛り。ドライアイスで演出し、地味な盛り付けをカバー。

刺身3種盛り合わせ。スペインのスーパーで手に入る「刺身グレード」の魚は限られており、中〜高価格帯の日本食レストランでも使用魚種はサーモン・マグロ・タコが中心になる。白身魚やヒラメは入手が難しく、メニューに載っていても品切れのことが多い。

海鮮とアボカドのタルタル風。

サーモンの軍艦炙り(そんな名前の品)。

サーモンのタルタル。

醤油にヒタヒタな炙りミックスカルパッチョ。欧州の日本食レストランでは醤油を調味料としてではなく「ソース」として使用する傾向が強く、掛け過ぎる例が多い。日本では醤油を少量漬けながら食べるが、スペインでは「たっぷりかける」認識がある。カルパッチョという名称のイタリア料理に醤油を組み合わせた料理は、欧州における日本食の創作的変容の一例。
本日の寄り道


スペインでは巡礼の証明書(コンポステーラ)にスタンプを押す文化とシーリングスタンプの嗜好が相性よく、土産物屋でよく扱われる。

パワースポットらしいので、ほとんど毎日訪れているサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂広場。祭りが近づくにつれ観光客も徐々に増えている。また聖地巡礼ウォーキングのゴールも、祭りの日を狙っている人が多い。

観光スポットを巡回しているとローリーバス。但し侵入できる場所が限られているため、それほど魅力的な乗り物ではない。


間隔空けすぎなコンテナたち。

バスキーノス通りにあるベンチ。


Parque de Belvís公園のベンチ。

音楽イベントのポスター。


観光客は知らない道。

インプラント専門歯科院。それにしても斜めすぎ。






























