カナリア諸島人気観光スポット20

大西洋に浮かぶスペイン領カナリア諸島は、火山活動が生んだ独特の地形と年間を通じた温暖な気候で知られる。テネリフェ島、グラン・カナリア島、ランサローテ島など7つの主要な島からなり、世界遺産やユネスコ生物圏保護区を複数有する。ビーチリゾートだけでなく、標高3,718mのスペイン最高峰や溶岩台地など多様な自然景観が特徴。

スペイン最高峰を擁する火山性国立公園

テイデ国立公園(Parque Nacional del Teide)

テネリフェ島中央部に位置し、標高3,718mのテイデ山を中心とする。1954年に国立公園に指定され、2007年に世界遺産登録。月面を思わせる火山性の荒涼とした地形が広がり、固有種を含む多様な植物相を有する。ロープウェイで標高3,555m地点まで上ることができ、展望台からは周辺の島々や大西洋を一望できる。年間400万人以上が訪れるスペイン最多の国立公園。

テイデ国立公園(Parque Nacional del Teide)

公共交通機関でのアクセス方法

テネリフェ南空港からバス111番でプラヤ・デ・ラス・アメリカスへ、342番または348番バスで公園入口へ。所要約3時間。北空港からは102番でサンタ・クルスへ、348番に乗り換え。所要約2時間30分。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、南空港からTF-21号線経由で約1時間。駐車場は複数あるが、夏季と週末は早朝到着が望ましい。

ツアー利用のポイント

ツアーは送迎付きで主要リゾートから催行され、ロープウェイ乗車券込みプランが効率的。

訪れる際の注意点

標高が高いため気温が平地より10度以上低く、防寒着が必要。ロープウェイで山頂付近へ行く場合は事前予約が推奨される。頂上まで登るには別途許可申請が必要。高山病のリスクがあるため体調管理に注意。

火山活動の痕跡を間近で観察できる溶岩台地

ティマンファヤ国立公園(Parque Nacional de Timanfaya)

ランサローテ島南西部に広がる51.07平方キロメートルの火山性国立公園。1730年から1736年にかけての大噴火で形成された溶岩台地が保存されている。地下10mの地点で300度を超える地熱が残り、レストランでは地熱を利用した調理を実演。バスツアーで溶岩原を巡ることができ、赤茶けた大地と黒い溶岩流のコントラストが特徴的。

ティマンファヤ国立公園(Parque Nacional de Timanfaya)

公共交通機関でのアクセス方法

アレシフェ空港からバス6番でヤイサまで約50分、ヤイサからタクシーで約15分。公共バスは公園入口まで直通運行していないため、タクシー併用が必要。公園内は自家用車での走行不可のため、入口でバスツアーに参加する。

レンタカー利用のポイント

空港からLZ-2号線とLZ-67号線経由で約30分。

ツアー利用のポイント

ツアーは主要リゾートから半日または1日プランで催行される。

訪れる際の注意点

公園内の散策は指定されたルートのみ。溶岩は鋭利なため、歩きやすい靴が必須。日差しが強く日陰がないため帽子と日焼け止めを持参。レストランは予約推奨。午前中は比較的空いている。

侵食が生んだ80m高の玄武岩の巨石

モヌメント・ナトゥラル・デル・ロケ・ヌブロ(Monumento natural del Roque Nublo)

グラン・カナリア島中央部の標高1,813m地点に立つ高さ80mの玄武岩の岩塔。火山活動後の侵食によって形成され、先住民グアンチェ族の聖地とされてきた。2005年にユネスコ世界遺産の暫定リストに登録。駐車場から片道約30分のトレッキングでアクセスでき、頂上付近からはテイデ山を含む島の全景が広がる。

公共交通機関でのアクセス方法

ラス・パルマス空港からバス1番で市内へ、303番でテヘダへ約2時間。テヘダからタクシーで登山口駐車場まで約15分。公共交通機関のみでのアクセスは困難。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からGC-15号線とGC-600号線経由で約1時間15分。駐車場から往復約1時間のハイキング。

ツアー利用のポイント

ツアーは島内周遊プランに含まれることが多く、送迎と昼食付きが一般的。

訪れる際の注意点

標高が高く天候が変わりやすいため、雨具と防寒着を持参。トレイルは整備されているが、一部急勾配。早朝は雲海が見られる可能性が高い。夏季は水分補給を十分に。駐車場の台数に限りがあり、午前中の訪問が推奨される。

全長4kmに及ぶ大西洋岸の砂丘群

マスパロマス砂丘(Dunas de Maspalomas)

グラン・カナリア島南端に位置する面積404ヘクタールの自然保護区。サハラ砂漠からの砂が海流で運ばれ堆積したとされる。砂丘の高さは最大10mに達し、常に風によって形状が変化する。隣接するマスパロマスビーチは年間を通じて温暖で、リゾート地として発展。1994年に特別自然保護区に指定された。

公共交通機関でのアクセス方法

ラス・パルマス空港からバス66番でマスパロマスまで直通約40分。またはバス1番で市内へ、30番または90番でマスパロマスまで約1時間。バス停から砂丘入口まで徒歩約5分。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からGC-1号線経由で約30分。複数の駐車場があり、ファロ・デ・マスパロマス(灯台)付近が便利。

ツアー利用のポイント

ツアーはラクダ乗りやサンセット鑑賞プランが人気。

訪れる際の注意点

砂丘内は日陰がないため、日焼け対策が必須。砂は裸足で歩くと熱いため、サンダルやウォーターシューズを推奨。砂丘の一部はヌーディストビーチとして利用されている。保護区のため植物採取や砂の持ち出しは禁止。

15世紀の街並みが残る世界遺産の旧市街

サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ(San Cristóbal de La Laguna)

テネリフェ島北部に位置し、1496年に建設されたカナリア諸島初の非要塞都市。碁盤目状の都市計画は中南米の植民都市のモデルとなった。1999年に世界遺産登録。16世紀から18世紀の邸宅や教会が保存され、現在は約15万人が居住する大学都市として機能している。

サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ(San Cristóbal de La Laguna)

公共交通機関でのアクセス方法

テネリフェ北空港からバス102番または107番でラ・ラグーナ中心部まで約20分。南空港からはバス343番でサンタ・クルスへ、トラムでラ・ラグーナまで計約1時間30分。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、北空港から約10分、南空港から約1時間。旧市街は駐車制限があるため、周辺の公共駐車場を利用。

ツアー利用のポイント

ツアーはサンタ・クルスと組み合わせた半日プランが多い。徒歩での散策が中心。

訪れる際の注意点

訪れる際の注意点 石畳の道が多いため歩きやすい靴を推奨。大学都市のため平日は学生で賑わう。主要な教会や博物館は昼休み時間に閉館することがある。北部は南部より雨が多く、天候が変わりやすい。

溶岩洞に造られた全長1kmの地下空間

クエバ・デ・ロス・ベルデス(Cueva de los Verdes)

ランサローテ島北東部の溶岩チューブで、約5,000年前の火山活動により形成。全長約7kmのうち約1kmが観光用に整備されている。17世紀には海賊の襲撃から住民が避難する場所として使われた。1964年に一般公開され、照明演出により溶岩の赤や黒の色彩が際立つ。内部には天然の音響効果を持つホールがあり、コンサート会場としても使用される。

公共交通機関でのアクセス方法

アレシフェ空港からバス9番でアリアまで約40分、タクシーに乗り換えて約10分。公共バスは洞窟入口まで直通していないため、タクシー併用が必要。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からLZ-1号線経由で約30分。駐車場完備。

ツアー利用のポイント

ガイドツアーのみでの見学で、所要約50分。事前予約が推奨される。ハメオス・デル・アグアとセットのツアーが効率的。

訪れる際の注意点

洞窟内は年間を通じて約19度で湿度が高いため、軽い上着を持参。階段や段差が多く、歩きやすい靴が必須。三脚やフラッシュ撮影は禁止。ツアーは定時出発のため、余裕を持って到着すること。

地底湖を有する火山性洞窟

ハメオス・デル・アグア(Jameos del Agua)

ランサローテ島のクエバ・デ・ロス・ベルデスと同じ溶岩チューブの一部。芸術家セサル・マンリケが1966年から1977年にかけて自然と建築を融合させた観光施設として整備。洞窟内の地底湖には目の退化した固有種の盲目カニ(ムネシアカニ)が生息する。レストランやプール、500人収容のコンサートホールを備える。

公共交通機関でのアクセス方法

アレシフェ空港からバス9番でアリアまで約40分、タクシーで約10分。クエバ・デ・ロス・ベルデスから徒歩約15分の距離にある。

レンタカー・ツアー利用のポイント

レンタカーの場合、アレシフェ空港からLZ-1号線経由で約30分。施設に駐車場あり。クエバ・デ・ロス・ベルデスから車で約5分、徒歩約15分の距離にあるため、同日に両施設を訪問することが可能。火曜と土曜の夜間営業時には洞窟内がライトアップされ、併設レストランでディナーを楽しめる特別営業を実施している。ツアーは日中の訪問が一般的。

訪れる際の注意点

地底湖にコインや物を投げ入れることは厳禁。盲目カニの生態系を守るため。プールは夏季のみ利用可能。レストランは予約推奨。洞窟内は滑りやすい箇所があるため注意。夜間営業は火曜と土曜のみ。

長さ410mの黒砂が広がる海岸

プラヤ・ハルディン(Playa Jardín)

テネリフェ島北部のプエルト・デ・ラ・クルスに位置する人工ビーチ。1992年にセサル・マンリケの設計で完成。火山性の黒い砂浜と熱帯植物園が組み合わされ、防波堤によって穏やかな遊泳環境が確保されている。青旗認証を取得し、シャワーやトイレなどの設備が整う。背後にテイデ山を望むロケーションが特徴だ。

公共交通機関でのアクセス方法

テネリフェ北空港からバス102番でプエルト・デ・ラ・クルスまで約30分。バス停からビーチまで徒歩約10分。南空港からはバス343番でサンタ・クルスへ、103番に乗り換えて計約2時間。

レンタカー・ツアー利用のポイント

レンタカーの場合、北空港から約15分。ビーチ周辺に複数の公共駐車場あり。プエルト・デ・ラ・クルス市内は徒歩で散策可能。ロロ・パルケと組み合わせた訪問が効率的。

訪れる際の注意点

黒砂は日光で高温になるため、ビーチサンダルが必須。波は比較的穏やかだが、遊泳は監視員のいる時間帯に。北部は南部より曇りがちで気温がやや低い。駐車場は夏季と週末に混雑する。

断崖絶壁に囲まれた緑豊かな渓谷

マスカ渓谷(Barranco de Masca)

テネリフェ島西部の標高約600mに位置する集落から海岸まで続く全長約5kmの渓谷。垂直に近い崖に囲まれ、固有種の植物が自生する。片道約3時間のトレッキングコースとして人気だが、落石の危険があるため2018年から2024年まで閉鎖され、安全対策後に再開。マスカ集落には約100人が居住している。

公共交通機関でのアクセス方法

テネリフェ南空港からバス325番または355番でサンティアゴ・デル・テイデへ、タクシーまたは曜日限定バスでマスカ集落へ。公共交通機関のみでのアクセスは時間がかかる。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、南空港からTF-1号線とTF-436号線経由で約1時間15分。山道は狭く曲がりくねっているため運転に注意。

ツアー利用のポイント

ツアーはボートでの帰路を含むプランが人気で、片道トレッキングで効率的。

訪れる際の注意点

トレッキングは事前予約制で人数制限あり。登山靴、十分な水、帽子が必須。トレイルは一部急勾配で岩場がある。携帯電話の電波が届かない区間あり。集落へのアクセス道路は狭く、対向車とのすれ違いに注意。

大西洋に突き出た高さ600mの断崖

ロス・ヒガンテスの断崖(Acantilados de Los Gigantes)

テネリフェ島西部の海岸線に沿って連なる高さ300mから600mの垂直な崖。火山活動と侵食によって形成された。船でのクルーズツアーが催行され、断崖の規模を海上から観察できる。周辺海域ではクジラやイルカの目撃例が多く、ホエールウォッチングの拠点としても知られる。

公共交通機関でのアクセス方法

テネリフェ南空港からバス325番または477番でロス・ヒガンテスまで約1時間30分。北空港からはサンティアゴ・デル・テイデ経由で約2時間。バス停から港まで徒歩約10分。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、南空港からTF-1号線とTF-47号線経由で約50分。港周辺に駐車場あり。

ツアー利用のポイント

ボートツアーは2時間から3時間で、クジラやイルカの目撃率が高い午前中の出発が推奨される。

訪れる際の注意点

ボートツアーは海況により欠航することがある。船酔いしやすい人は酔い止め薬を持参。日差しが強いため帽子と日焼け止めが必須。展望台からの眺めは無料だが、断崖の迫力は海上からが最適。予約は事前にオンラインで。

樹齢800年を超えるリュウケツジュの巨木

ドラゴ・ミレナリオ(Drago Milenario)

テネリフェ島北部のイコ・デ・ロス・ビノスに立つ高さ約18m、幹周約20mのリュウケツジュ。樹齢は推定650年から800年とされる。カナリア諸島の固有種で、傷をつけると赤い樹液が出ることから「竜の血」と呼ばれる。1917年に国の天然記念物に指定。周辺は公園として整備され、固有植物が植栽されている。

公共交通機関でのアクセス方法

テネリフェ北空港からバス363番でイコ・デ・ロス・ビノスまで約40分。バス停から公園まで徒歩約5分。南空港からはサンタ・クルス経由で計約2時間。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、北空港からTF-5号線経由で約25分。町の中心部に公共駐車場あり。

ツアー利用のポイント

島内周遊ツアーに含まれることが多く、ガラチコやマスカと組み合わせた1日プランが一般的。

訪れる際の注意点

公園の入場は有料。開園時間は季節により異なるため事前確認を推奨。樹木に触れることは禁止。周辺にはワイン博物館やバタフライハウスもあり、時間に余裕を持った訪問が望ましい。

標高1,950mから広がる森林と火山景観

ラ・カルデラ・デ・タブリエンテ国立公園(Parque Nacional de la Caldera de Taburiente)

ラ・パルマ島中央部に位置する直径約9km、深さ約1,500mのカルデラを中心とする国立公園。1954年に指定。最高地点ロケ・デ・ロス・ムチャーチョスは標高2,426m。カナリア松の森林や固有種の植物相、滝や渓流などの水資源が特徴だ。島全体が2002年にユネスコ生物圏保護区に登録されている。

公共交通機関でのアクセス方法

ラ・パルマ空港からバスでサンタ・クルス・デ・ラ・パルマへ、ビジターセンターまではタクシー利用が必要。公共交通機関のみでの公園内アクセスは困難。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からLP-4号線とLP-3号線経由で約50分。主要なトレイルヘッドまでの道路は整備されている。

ツアー利用のポイント

ガイド付きトレッキングツアーは送迎込みで、カルデラ内部を巡る1日プランが人気。

訪れる際の注意点

標高が高く気温が低いため防寒着必須。カルデラ内部のトレッキングは体力を要し、往復6時間以上かかるルートもある。十分な水と食料を持参。天候が急変することがあるため雨具も必要。トレイルによっては事前許可が必要。

白壁の家々が斜面に広がる港町

アガエテ(Agaete)

グラン・カナリア島北西部の人口約5,600人の町。白い建物と青い海のコントラストが特徴的で、漁港と小規模なビーチを有する。8月に開催されるラマ聖母祭は島内有数の伝統行事。周辺には渓谷や松林が広がり、トレッキングの起点としても利用される。フェリーでテネリフェ島へ渡る航路の発着地でもある。

公共交通機関でのアクセス方法

ラス・パルマス空港からバス1番で市内へ、103番でアガエテまで計約1時間30分。直通バスはないため乗り換えが必要。フェリーターミナルは町の中心部にある。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からGC-2号線経由で約50分。町は小さく徒歩で散策可能。周辺のアガエテ渓谷やピスシーナス・ナトゥラレス(天然プール)へのアクセスに車が便利。

訪れる際の注意点

小規模な町のため宿泊施設は限られる。レストランは昼休み時間に閉店することが多い。天然プールは波が高い日には危険なため海況確認が必要。フェリーは事前予約が推奨される。8月のラマ聖母祭期間は混雑する。

ヨーロッパ最大級のオウムやインコの飼育施設

ロロ公園(Loro Parque)

テネリフェ島北部のプエルト・デ・ラ・クルスに1972年開園。約350種4,000羽以上のオウム類を飼育し、繁殖研究でも実績を持つ。シャチ、イルカ、ペンギン、ゴリラなど多様な動物を展示。13.5ヘクタールの敷地にタイ式庭園や水族館を併設。動物福祉の国際認証を取得し、絶滅危惧種の保護活動を行っている。

公共交通機関でのアクセス方法

テネリフェ北空港からバス102番でプエルト・デ・ラ・クルスまで約30分、市内から無料シャトルバスまたは路線バスで約10分。南空港からはサンタ・クルス経由で計約2時間。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、北空港から約20分。駐車場は有料。チケットはオンライン購入で割引あり。滞在時間は最低4時間を推奨。

ツアー利用のポイント

主要リゾートからの送迎付きツアーが多数催行されている。

訪れる際の注意点

動物ショーは時間指定のため、入園時にスケジュール確認を。夏季は早朝または夕方の訪問が涼しい。園内は広く、歩きやすい靴が必須。飲食物の持ち込みは制限されているが、園内にレストランとカフェあり。

溶岩の上に造られた芸術家の元邸宅

カサ・ムセオ・セサル・マンリケ(Casa Museo César Manrique)

ランサローテ島のアリア近郊に位置するセサル・マンリケの旧邸宅兼アトリエ。1968年に溶岩流の上に建設され、5つの火山性の泡(バブル)を居住空間として活用。1992年に美術館として公開。白壁と溶岩の黒、植物の緑が調和した建築が特徴で、マンリケの絵画や彫刻作品を展示している。

公共交通機関でのアクセス方法

アレシフェ空港からバス23番でタオ、タヒチェ方面へ約20分。最寄りバス停から徒歩約15分。タクシー利用が便利で空港から約15分。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からLZ-3号線経由で約10分。駐車場完備。滞在時間は1時間から1時間30分程度。

訪れる際の注意点

館内は階段が多く、一部バリアフリー対応していない。撮影は許可されているがフラッシュ禁止。開館時間は季節により異なるため事前確認を。夏季の午後は混雑するため、午前中の訪問が推奨される。

古代先住民が暮らした洞窟住居群

クエバ・ピンターダ博物館・考古学公園(Museo y Parque Arqueológico Cueva Pintada)

グラン・カナリア島北部のガルダルに位置する先コロンブス期の遺跡。15世紀にスペイン人が到達する以前の先住民グアンチェ族の洞窟住居と幾何学模様の壁画が保存されている。1873年に発見され、2006年に博物館として公開。約50の洞窟住居と集落跡が発掘され、当時の生活様式を知る貴重な資料となっている。

公共交通機関でのアクセス方法

ラス・パルマス空港からバス1番で市内へ、205番でガルダルまで計約1時間。バス停から博物館まで徒歩約10分。直通バスはないため乗り換えが必要。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からGC-2号線経由で約30分。博物館に駐車場あり。

ツアー利用のポイント

ガイドツアー形式での見学で所要約1時間30分。事前予約が推奨される。島内周遊ツアーに含まれることは少なく、個別訪問が一般的。

訪れる際の注意点

入場は予約制で時間指定あり。壁画保護のため室内は温度と湿度が管理されている。フラッシュ撮影は禁止。展示は主にスペイン語だが、英語のオーディオガイドあり。月曜休館。小規模な博物館のため、滞在時間は2時間程度を見込む。

全長7kmの黒砂海岸と自然プール

プラヤ・デ・ソコロ(Playa de Socorro)

グラン・カナリア島北部に位置する全長約7kmの黒砂ビーチ。火山性の砂浜と荒波が特徴で、サーフィンの人気スポットとして知られる。潮溜まりが天然のプールを形成し、波の穏やかな場所では遊泳も可能。周囲は農地や自然が残り、観光開発が抑制されている。地元住民の利用が多い。

公共交通機関でのアクセス方法

ラス・パルマス空港からバス1番で市内へ、206番または210番でアグエテ方面へ、最寄りバス停から徒歩約20分。公共交通機関でのアクセスは不便で、所要約2時間。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からGC-2号線経由で約40分。ビーチ近くに無料駐車スペースあり。サーフィン目的の訪問が多く、ボードレンタルは近隣で可能。

訪れる際の注意点

波が高く流れが強いため、遊泳は経験者向け。ライフガードは常駐していない。サーフィンに適した波があるが、初心者には難易度が高い。施設は限定的で、シャワーとトイレのみ。日陰が少ないため日焼け対策必須。北部のため南部より気温が低い。

火山性の岩礁に囲まれた天然プール

チャルコ・アスール(Charco Azul)

ラ・パルマ島北東部のサン・アンドレス近郊に位置する海水プール。溶岩が海に流れ込んで形成された天然の入江を利用し、防波堤で波を抑えている。透明度の高い海水と火山岩の黒が対照的で、水深は浅い部分で1mから深い部分で3m程度。飛び込み台が設置され、地元住民や観光客の遊泳場所として利用される。

公共交通機関でのアクセス方法

ラ・パルマ空港からバスでサンタ・クルス・デ・ラ・パルマへ、北方面のバスに乗り換えてサン・アンドレスへ、徒歩約15分。所要計約1時間30分。バスの本数は限られる。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からLP-1号線とLP-104号線経由で約40分。プール近くに駐車スペースあり。

訪れる際の注意点

天然プールのため、波が高い日には海水が流入し危険。海況を確認してから利用すること。岩場は滑りやすいため注意。更衣室とシャワーは簡易的。夏季は混雑するため、午前中の訪問が推奨される。監視員はいないため自己責任での利用となる。

大西洋の荒波に耐える自然岩のプール

プンタ・ガレア自然プール(Piscinas Naturales de Punta Galea)

フエルテベントゥーラ島北端のエル・コティージョ近郊に位置する溶岩が作り出した天然のプール群。満潮時には波が打ち寄せ、干潮時には安定した遊泳環境となる。周辺は未開発の海岸線が続き、灯台が立つ。強風と波の影響を受けやすいため、海況の確認が必要だ。

公共交通機関でのアクセス方法

フエルテベントゥーラ空港からバス6番でコラレホへ約40分、8番でエル・コティージョへ約20分、灯台方向へ徒歩約30分。公共交通機関でのアクセスは時間がかかる。

レンタカー利用のポイント

レンタカーの場合、空港からFV-1号線とFV-109号線経由で約50分。未舗装路を含むため、慎重な運転が必要。駐車スペースは限られる。

訪れる際の注意点

風が非常に強い日が多く、波の状態によっては危険。干潮時の訪問が安全。施設は一切なく、水と食料を持参すること。岩場で怪我をしやすいため、マリンシューズ推奨。携帯電話の電波が弱い。監視員不在のため自己責任での利用。

月面を思わせる白い砂浜と透明な海

プラヤ・デ・ラス・コンチャス(Playa de las Conchas)

ラ・グラシオサ島北部に位置する全長約600mの白砂ビーチ。大西洋の荒波が打ち寄せ、遊泳には適さないが、人の少ない自然のままの海岸線として知られる。背後にはモンターニャ・アマリージャの火山が迫る。ラ・グラシオサ島自体が人口約700人の小島で、アクセスはランサローテ島からフェリーで約30分。

公共交通機関でのアクセス方法

ランサローテ島のオルソラからフェリーでラ・グラシオサ島のカレタ・デル・セボへ約30分。島内は徒歩または自転車でビーチまで約1時間30分。島内に公共バスはない。

訪れる際の注意点

ラ・グラシオサ島内は車両乗り入れ制限があり、レンタカーは利用不可。自転車レンタルが島の港で可能。ランサローテ島発の日帰りツアーには島内交通が含まれる。4WDタクシーも利用可能。

波が非常に高く、遊泳は危険。景観を楽しむためのビーチと認識すること。島内に店舗は限られるため、水と食料を持参。日陰がなく日差しが強いため帽子と日焼け止め必須。強風の日が多い。島内に宿泊施設は少なく、日帰り訪問が一般的。

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