レオン -León-
人口約13万人の比較的規模の小さい都市ですが、長い歴史と豊かな文化を持つ魅力的な街です。
様々な文化が融合した街です。ローマ、西ゴート、イスラム、キリスト教など、それぞれの文化の影響が街並み、料理、伝統などに見て取ることができます。
肉料理が中心の郷土料理が楽しめます。特に有名なのが、子豚の丸焼き「コシニーリョ・デ・セゴビア」です。
- スペイン北西部にあるカスティーリャ・イ・レオン州の州都
- 気候:地中海性気候に属し、温暖で乾燥した夏と、比較的温暖で湿った冬の気候が特徴
- 治安:比較的安全な街
レオンの特徴
- 9世紀に設立されたレオン王国の首都だった
- 郷土料理は肉料理が中心。特に有名なのは子豚の丸焼き「コシニーリョ・デ・セゴビア」アントニオ・ガウディが設計した建物「カサ・デ・ロス・ボティーネス」がある
- 美しい自然に囲まれた街
- 近くには山脈や川があり、ハイキングやサイクリングなどのアクティビティが楽しめる
- 英語はあまり通じない
- 比較的物価の高い街
- 歴史的な建造物が多い
- 豊かな文化遺産を持つ
レオンの歴史
古代
レオンの起源は古代ローマ時代に遡ります。紀元前1世紀、ローマ人はこの地域に定住し、レジオ・セプティマ・マンシアと呼ばれる都市を建設しました。この都市は、ローマ帝国の北西部の重要な拠点となりました。
中世
5世紀、西ローマ帝国が崩壊すると、レオンはゲルマン民族の侵入を受けました。その後、西ゴート王国、イスラム勢力、アストゥリアス王国などの支配を経て、910年にレオン王国が成立しました。
レオン王国は、キリスト教勢力によるイスラム勢力に対する抵抗運動の中心地となりました。レオン王国の王たちは、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の整備にも力を入れており、レオンは巡礼の中継地としても重要な役割を果たしました。
近代
12世紀、レオン王国はカスティーリャ王国に併合されました。その後も、レオンはカスティーリャ王国の重要な都市として栄えました。
19世紀に入ると、スペイン内戦が勃発。レオンは共和派勢力の拠点となりましたが、最終的にはフランコ将軍率いる反乱軍に占領されました。
現代
スペイン民主化後の1983年、レオンはカスティーリャ・イ・レオン州の州都となりました。現在、レオンは歴史的な街並みや文化遺産を残す一方で、近代的な都市としても発展しています。
レオンの歴史上の主な出来事
紀元前1世紀:ローマ人がレジオ・セプティマ・マンシアを建設
5世紀:西ローマ帝国が崩壊し、ゲルマン民族が侵入
910年:レオン王国が成立
1230年:レオン王国がカスティーリャ王国に併合
1936年:スペイン内戦勃発
1983年:レオンがカスティーリャ・イ・レオン州の州都となる
レオンの名産品
- セシーナ・デ・レオン(生ハム)
- チョリソ・デ・レオン
- レオンチーズ
- マンサネータ・デ・レオン(りんごジャム)
- レオンワイン
- 刺繍
- 陶器
レオンをお得に観光する方法
レオンカードを購入すると、主要な観光スポットの入場料が割引になったり、公共交通機関が乗り放題になったりします。3日間有効のカードは25ユーロ、7日間有効のカードは35ユーロです。
レオンの観光局のウェブサイトでは、クーポンや割引券などの情報を公開しています。また、多くのホテルやレストランでは、割引キャンペーンを実施しています。
レオンは、それほど大きな街ではありません。市内観光であれば、歩いて回ることができます。